2003年06月26日
川俣晶の縁側辛口甘口雑記 total 2031 count

さらばSDSL、でも工事に来た人はADSLと言っていたのがカナシイ……

Written By: 川俣 晶連絡先

 これまで、私の仕事場には東京メタリック(現YahooBB)のSDSL回線が来ていました。

 今日は、解除工事が行われる日でした。

 この回線を使う前は、日本初の安価な常時接続線と思われるOCN エコノミーでした。128Kbpsのベストエフォート。これでも、かなり使えるもので、OCN エコノミーは本当に良いサービスでした。しかし、同程度の価格で768Kbpsが出るSDSLサービスが東京メタリックから行われると分かったとき、それに乗り換えるのも、ある意味で必然と言えました。

 SDSLは、ADSLの親戚のような技術です。ADSLばかり名前が知られていて、SDSLという言葉はほとんど通じません。実際にサービスしている業者も非常に少ないでしょう。しかし、SDSLは良いものでした。ADSLと違って上下対称です。つまり、上りも下りも同じ速度なので、サーバを運用するのに向きます。もっとも、Type-2と称する使い方しかサポートしていないようで、電話との同時利用は不可でしたから、ADSLより広い帯域を使っていたのかも知れません。利用開始の初期にはいろいろガタガタとしたこともありますが、こなれてくると十分に使える良い回線だったと思います。

 しかし、東京メタリックがYahooBB傘下に入って施設が共用されるようになると、ガクッと信頼性は落ちて、しばしば理由不明の通信不能状態も発生するになりました。その後、どうなるかと思ったら、SDSLサービスは停止という無情の宣告。サービス終了は6月末だそうですが、それ以前に解約と解除工事の申し込みを推奨するようなメールが来たので、今日の日付を指定して申し込んでおきました。

 とはいえ、いったい何をするのかも連絡が無く、うっかり床屋に行ってしまいました。(そこであった出来事は、このあたりを参照: https://mag.autumn.org/content.aspx?id=20030626170541 )

 もどってしばらくすると、仕事場の玄関チャイムが鳴りました。

 顔を出すとNTTの工事の者ですという男が。

 彼は「ADSLの工事」と言いました。

 SDSLって、工事担当者にも知られていない言葉なのね。悲しい。